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今後も日本人科学者はノーベル賞を受賞できるのか

2015年のノーベル賞は、日本人が2人受賞しました。
日本人の底力を示したものです。
日本には、まだまだ多くの候補者がいるようです。
今後数年は複数人の受賞が期待できそうです。
そうしている間に、若手科学者の育成に努めましょう。
とはいえ日本国内における科学的研究を取り巻く環境はどうなのでしょうか。

■ノーベル賞は日本人にとって不利
ノーベル賞は、日本人にとって不利です。
つまり世界的に通用する論文は、ほとんどが英語で作られるからです。
実際に現在の科学論文のほぼすべては、日本国内で発表されるものであっても英語が原則です。
理系の科学雑誌に投稿しようとすれば、日本語では受け付けてすらもらえません。
そういう意味で考えると、日本には有能な科学者がもっと埋もれているのかもしれません。
例えばアマチュアの発明家などが特殊な技術を持っている可能性は否めないからです。
しかしそれらがノーベル賞を受賞するか?
まずありえません。

■日本人はノーベル賞によって認められる
2000年以降、多くの日本人がノーベル賞を受賞しています。
しかしそれ以前に彼らを知っていた日本人はいたでしょうか?
もちろん当該分野の科学者達は見知っていたでしょう。
とはいえ日本人の多くは、ノーベル賞を受賞して初めて、日本にそんな人がいたんだ!
そんな研究をしていたんだ!
理解するようです。
それでも庶民の生活は変わりません。
そのレベルでよいのでしょう。
ただし特に日本人の若手科学者は、日本では評価されない!
そう考えて欧米へ移住している事実もあります。
これは日本にとって大きな損失です。
庶民が知らなくても、科学界、国レベルでは、もっと若手科学者を認めるべきでしょう。
アメリカ国籍の日本人がノーベル賞を受賞した!
違和感がありませんか?

■庶民に関係しそうな研究は
2015年において最も庶民の生活に関係していそうなノーベル賞レベルの研究は何でしょうか?
2012年に生理学・医学賞を受賞した、京都大学山中伸弥教授によるiPS細胞でしょう。
眼の病気である加齢黄斑変性に対する治療が既に始まっています。
今後5年以内にはもっと身近になるかもしれません。
なお当時iPS細胞は、癌化する危険性が指摘されました。
ノーベル賞を与えて本当に大丈夫?
危惧されていました。
とはいえ現在では、かなりの確率において癌化を避けることができそうです。
もちろん医学に100%はありません。
それでもノーベル賞は失敗だった!
そう言われないように、研究を進めてほしいものです。

■熱帯病は遠い話ではありません
2015年の生理学・医学賞は、ワクチン研究をした大村智先生が受賞しました。
この研究も日本人にとってはほとんど関係ないことです。
これまでは。
もちろんアフリカでは、大村先生の業績によって多くの命が助かっています。
まさに生活と密着した科学技術です。
こうしたことこそ日本人は誇るべきなのでしょう。
とはいえ日本人は傍観視していられません。
2014年には東京でデング熱患者が多発しました。
熱帯病は遠い話ではありません。
今後2020年の東京オリンピックまでに多数の人たちが海外から日本に来ます。
日本人も海外へ行きます。
それと併せて病気や病原菌を持つ昆虫、微生物類が移動する可能性も否めません。
私たち一人ひとりが正しい科学的知識を持たないと?
犠牲になるのは自分達です。

■イグノーベル賞も励みになる
ノーベル賞の対極?
冗談みたいな?
何に役立つのかわからない研究を評価するイグノーベル賞というものがあります。
こちらも日本人が活躍しています。
例えば2014年には北里大学の馬渕教授らが、バナナの滑りやすさを科学的に測定して物理学賞を受賞しました。
また2013年には民間企業の今井さんが、タマネギを切った際に涙が出る原因となる酵素を発見しました。
こちらは実生活に関係しそうですが、イグノーベル賞です。
それでも賞を受ければ、励みになるでしょう。
日本人の探究心に、今後も期待できそうです。

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